「荷物があるのはこの納屋ですか?」
「そうじゃ、入れ物にいれて中の棚に置いておいたはずじゃ。どの入れ物かは、わし自身忘れてしまったがの。ほっほっほっ」
 納屋に入ってみて、『赤い家』の主人が笑った意味がわかったよ。ほこりだらけの室内には、天井まである大きな棚がしつらえてあって、その中に百個近くの入れ物が収められている。その、どこに入れたか覚えてないっていうんだから、確かに笑うしかないかもね。
 ちらっとあの人の顔を見てみる。無表情なのが逆に怖い、と思った瞬間、
「あたしはもう何もしないからね。あんた一人で探しなさいよ」
 そういうと納屋をぷいっと出ていってしまった。うぅ、これは怖いっ! あれだけ逆上していた人が何も言わないなんておかしいよ! もし戻ってきたときに、まだキノコが見つかってなかったら……少しでも早く見つけなきゃ!
「何も全部探す必要はないのじゃぞ」
 そんなことを考えていた僕に主人が笑いながら言った。
「少なくとも下から五段以内には置いたはずじゃ」
 下から五段以内ね。でもそれだけじゃ……。

「ばあさんの物には入れとらんしな。すべての袋と、黄色い入れ物がばあさんの物じゃ」
 なるほど、これで結構絞れるか。

「そういえば、あれを置いたときは、ばあさんをひどく怒らせたのう。隣に袋があったもんで、何か変な匂いでも移ったらどうするんじゃ、とな」
 ふむふむ、ということは可能性があるのは……。

「そうそう、隣には壺は置いてないはすじゃ。壺には水物を入れるから漏れたらいかんと思っての」
 うー、ややこしくなってきだぞ?

「後は、緑色の入れ物も隣にはなかったのう。緑の色は薬草が入っている印じゃから、絶対隣には置いてくれるなと、ばあさんに言われての」
 もう何がなんだかわからないよぉ……。

「うーむ、思い出せるのは、それくらいかのう」
「……分かりました。それで探してみます」
 これだ、って言ってくれればありがたいんだけど……。でも仕方ない。そもそも、何十年にも渡って荷物を預かってくれてたってだけでも感謝しないといけないし。そんなことより早く見つけないとあの人が……。

 さぁ、探さなきゃ!

◆問題◆
下の棚の色とりどりの箱、袋、壺のなかから
コレ だと思う番号をクリックしてください。

◆ヒント◆

【袋ではない】

【黄色い入れ物でもない】

【隣に袋があった】

【隣に壺はなかった】